御挨拶 名誉会長 | 岐阜薬科大学同窓会

会報九重(ここのえ)

御挨拶 名誉会長

岐阜薬科大学長 稲垣 隆司

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 岐阜薬科大学同窓会会員の皆様方には、益々ご健勝でご活躍のこととお慶び申し上げます。また、日頃から各地区の支部総会活動や、教育・研究基金、キャンパス整備基金等を通じ、本学発展のために多大なるご支援、ご指導をいただいておりますこと、心より厚く御礼申し上げます。
 さて、本年に入り新型コロナウイルス感染症の感染拡大が深刻な状況となっておりますが、皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。本学においては、感染拡大を防止するため、3月の学位授与式は、例年と異なり来賓やご家族の出席は取りやめ、卒業生と教職員のみの出席のもと、万全の感染防止対策を講じて無事挙行することができました。しかし、その後、新年度に入ってからは入学式を取りやめ、また4月からの授業の開始も見送り、5月の連休明けの7日になって、ようやくICTを活用したシステムによる遠隔授業を開始しました。その後、7月からは1日1学年のみの分散登校による対面授業を実施しております。また、4月から7月まで実施することができなかった実習につきましては夏休みを大幅に縮小し、8月末から実施することとしております。
一方、家庭から自立してアルバイト収入等により学費等を賄っている学生で、今般の新型コロナウイルス感染症の影響によりアルバイト収入が大幅に減少し、修学の継続が困難な学生に対しては、国の「学生支援緊急給付金」により支援を行っております。また、遠隔授業の実施に伴い必要となったWi‐Fi環境を整備する費用や参考図書の購入費用の一部について、岐阜市から、すべての学生に対し支援金を給付していただきました。
 こうした取り組みにより、学生はコロナ禍にあっても力強く勉学・研究に励んでおります。
 次に、本学における教育・研究の現況や課題に対する取組状況等についてご報告させていただきます。
 まず、1点目は入学生の状況ですが、本年度も全国から118名(定員120名)の新入生を迎えるとともに、大学院として修士課程22名(定員15名)、博士後期課程10名(定員5名)、博士課程4名(定員5名)の学生を迎えることができました。
 2点目は、薬剤師国家試験の結果であります。本年度(第105回国家試験)は既卒・新卒の学生93名のうち77名(合格率82.80%(全国69.58%))が、うち新卒の学生71名のうち65名(合格率91.55%(全国84.78%))が見事に合格することができました。しかし、今回も新卒者6名、既卒者10名の計16名が合格できなかったことは誠に残念であります。教職員一同、この結果を重く受け止め、次回には必ず合格できるよう支援してまいります。
 3点目は、卒業した学生の就職状況であります。6年制の薬学科を卒業した学生は、新人薬剤師として病院薬局や市中の薬局、官公庁、製薬会社等で社会人としての第一歩を踏み出しております。4年制薬科学科を卒業した学生はすべて大学院修士課程に進学しております。また、大学院修士課程及び大学院博士後期課程並びに大学院博士課程を修了した学生は、そのほとんどが製薬会社の研究部門等に就職し、活躍しております。
 4点目は本学の研究体制の充実の取組についてであります。従前から「伝統の中からこそ真の改革的教育・研究が生まれる」との信念のもと、化学物質探査などの基礎薬学分野から臨床試験等の臨床薬学分野まで24の研究室で創薬・育薬に係る幅広い研究を進めております。また社会のニーズに適切に対応できる研究を進めるため、民間企業からの支援を得て、5つの寄附講座(香粧品健康学講座、地域医療薬学講座、バイオメディカルリサーチ講座、在宅チーム医療薬学講座、先進製薬プロセス講座)開設しております。
 一方、懸案となっております三田洞キャンパスと本部キャンパスの整備・統合問題については、本年3月に「本部キャンパスの南側に整備・統合する。」ことが決定し、本年度は事業手法(直営方式か民間活力を利用したPPP /PFI方式か)を決定する調査を実施しており、その結果を踏まえ、令和3年度から基本設計・実施設計、用地買収などに入る予定であります。
 いずれにしましても、今、我々を取り巻く社会環境は、複雑・多様化してきております。こうした社会環境の動きを的確に捉え、今後とも、高度な研究に裏付けられた教育のできる大学として、また、伝統的に培われてきた育薬・創薬に関する教育・研究の成果を世界に発信できる大学として、教職員一丸となって取り組んでまいります。同窓会の皆様方には、本学発展のため、引き続き一層のご支援、ご指導を賜りますよう心からお願い申し上げます。
 末筆ながら会員の皆様方の一層のご健勝、ご多幸をご祈念申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

九重85号より

岐阜薬科大学

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