御挨拶 名誉会長 | 岐阜薬科大学同窓会

会報九重(ここのえ)

御挨拶 名誉会長

岐阜薬科大学長 稲垣 隆司

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岐阜薬科大学同窓会会員の皆様方には、益々ご健勝でご活躍のこととお慶び申し上げます。また、日頃から研究教育基金をはじめ本学発展のために多大なるご支援、ご指導をいただいておりますこと、心より厚く御礼申し上げます。さらに、各支部におかれましては、支部長のもと、強い結束力と活動力により同窓会活動を活発に展開していただいておりますことに対し、感謝と敬意を表する次第であります。
さて、本学における現況や課題に対する取組状況等についてご報告させていただきます。
まず、本年度における入学生の状況についてであります。本年度の学部入試においては、4年制の薬科学科(定員40名)の募集を停止し、すべての卒業生が薬剤師国家試験の受験資格を得ることができる6年制の薬学科(定員120名)1学科のみによる試験を初めて実施しました。その結果、北海道から沖縄までの36都道府県から学部生130名を迎えることができました。また、大学院におきましては博士前期課程(修士課程、定員35名)36名、大学院博士後期課程(定員5名)3名、4年制博士課程(定員5名)6名の学生をそれぞれ迎えることができました。
つぎに、本年3月に実施されました第102回薬剤師国家試験の結果についてであります。本学学生の合格率は既卒・新卒の学生を合わせた全体で83.64%(全国平均71.58%)、うち新卒学生の合格率は91.57%(全国平均85.06%)であり、共に全国平均を大きく上回る結果を得ることができました。これもひとえに同窓会の皆様方のご指導・ご支援の賜物であると心より厚く御礼申し上げます。ただ、今回の国家試験においても新卒者7名、既卒者11名の計17名が合格できなかったことは誠に残念であり、この結果を教職員一同重く受け止め、次回国家試験では必ず合格できるよう支援してまいります。皆様方におかれましても引き続きのご支援・ご指導をよろしくお願いします。
三つ目は本学の研究体制の充実の取組についてであります。本学は従前から9大講座29研究室のほかグローバル・レギュラトリー・サイエンス寄附講座(大塚製薬株式会社)で研究を進めておりますが、昨年10月から香粧品健康学寄附講座(一丸ファルコス株式会社)、また本年9月から地域医療薬学寄附講座(ウエルシア薬局株式会社)の2つの寄附講座を新たに開設し、基礎から臨床・実践薬学にわたる幅広い分野で研究を進めております。
また、学生に対する研究指導ですが、昨年度までは4回生から研究室に配属して行っておりましたが、本年度からは学生の研究能力の一層の向上を図るため、3回生後期から研究室に配属する体制としました。
更に、南海トラフ巨大地震や首都直下型地震をはじめとした災害が懸念される中、災害時に対応できる薬剤師の育成は喫緊の課題であります。このため、本年度、岐阜県やスギ薬局、ウエルシア薬局等からの助成を得てモバイルファーマシー(災害対策医薬品供給車両)を整備し、災害時に適切に対応できる薬剤師の育成を図ることとしております。
一方、懸案となっております三田洞キャンパスと本部キャンパスの統合問題に対する対応についてであります。昨年度、キャンパス統合・整備に向けた「キャンパス整備基礎調査」を実施しましたが、本年度はその調査結果を踏まえ、統合・整備に向けたスケジュールや整備場所等を検討するため、岐阜市の財政部局と本学による検討会を設置し、具体的な検討を進めることとしております。また、本年3月の市議会において岐阜薬科大学のキャンパス整備に必要な財源を計画的に確保するための「基金条例」が承認・制定されましたので、今後は、この基金の充実を図る取組を推進してまいります。
さらに、年々老朽化が進む三田洞キャンパスを計画的に改修する予算を確保するとともに、学生からの強い要望がありました三田洞キャンパスの学生食堂を本年夏休み明けに再開する等、懸案事項の解決に向け、教職員が一丸となって取り組んでおります。
今、社会は激動期を生き抜く研究と創造の力を有する人材を求めております。本学においては、今後とも、高度な研究に裏付けられた教育のできる大学として、また、伝統的に培われてきた育薬・創薬に関する教育・研究の成果を世界に発信できる大学として、教職員一丸となって取り組んでまいります。同窓会の皆様方には、本学発展のため、引き続き一層のご支援、ご指導を賜りますよう心からお願い申し上げます。
末筆ながら会員の皆様方の一層の ご健勝、ご多幸をご祈念申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

九重82号より

岐阜薬科大学

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