御挨拶 名誉会長  | 岐阜薬科大学同窓会

会報九重(ここのえ)

御挨拶 名誉会長 

 学長  稲    垣    隆    司

inagaki

  岐阜薬科大学同窓会会員の皆様方には、益々ご健勝でご活躍のこととお慶び申し上げますとともに、各支部におかれましては、支部長のもと、強い決断力と活動力により同窓会活動を活発に展開していただいておりますことに対し、心より感謝と敬意を表する次第であります。
また、日頃から研究教育基金をはじめ本学発展のために多大なるご支援、ご指導をいただいておりますこと、併せて厚く御礼申し上げます。
私は本年4月から勝野眞吾前学長の後任として学長を拝命いたしました大学17回卒業の稲垣隆司と申します。浅学非才ではございますが、 本学発展のために精一杯努力する所存でございますので、勝野前学長と同様のご指導・ご鞭提を賜りますようよろしくお願いします。

さて、今日の医療現場におきましては、男女の平均寿命が80歳を超えるなどの超高齢化社会の到来、 生活習慣病の蔓延、 SARSや MERS などの新興・再興感染症の脅威、食品や環境の汚染の拡大、国民の QOL(生活の質)への意識の向上、 TPPの締結に伴う医薬品の安全問題、更には国における財政健全化に向けた社会 保障制度の見直しなど多くの課題があります。
これら課題に適切に対応するためには、地域に密着した健康情報の拠点としての「かかりつけ薬局」の整備や、地域包括ケアシステムの普及、医療技術の進展・薬物治療法の高度化等の必要性が強く求められており、薬剤師の役割は益々重要となってきております。

一方、 学内においても多くの課題があります。具体的には、①本部(黒野)キャンパスと 三田洞キャンパスの統合問題、②平成29年度までに薬科学科に入学した学生に対し特例的に認められている薬剤師国家試験の受験資格(4年制薬科学科に入学し、その後大学院博士前期課程を修了した学生が、修了後、一定の科目等履修を行った場合に与えられる受験資格)の撤廃問題、③公立大学法人への移行問題(86公立大学のうち、法人化されていない大学は16大学)等があります。その他、今年実施されました第100回目の薬剤師国家試験の合格率は、本年3 月に6年制の薬学科を卒業した学生につきましては全国平均が 72.65%に対し、本学の学生は84.14%、また、既卒の学生も入れた合格率につきましては全国平均が 63.17%に対し、本学の学生は 78.30%と、ともに全国平均を大きく上回っており、全国的に見てもトップレベルの成績でありました。しかし、岐阜薬科大学を卒業しても薬剤師の資格を得ることができない学生がいるということ事態、薬学教育上大きな課題であります。
このため、本学におきましてはこれらの課題に適切に対応するため、「研究のできる薬剤師」や、「臨床のわかる薬学研究者」などの人材の 育成に努めるとともに、喫緊の課題であります薬剤師国家試験の受験資格の撤廃問題に対応するための学科の改組や、キャンパス統合につきまして検討を進めているところであります。
以上、本学の近況をお伝えしましたが、同窓会の諸先生方におかれましては、引き続き、母校発展のため、温かいご支援、ご指導を賜りますよう心からお願い申し上げましてご挨拶とさせていただきます。
最後になりましたが、 長年本学発展のためにご支援、ご指導いただきました西川俊男氏 (専門12回、 元ユニー株式会社代表取締役社長)、岩本太郎氏(岐阜薬科大学名誉博士、前大塚製薬株式会社代表取締役社長)には本年相 次いでご逝去されました。ここに改めてご生前 のご高配に対しまして心より感謝申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。

九重80号より

岐阜薬科大学

HOMEに戻る

top