新任 御挨拶 | 岐阜薬科大学同窓会

会報九重(ここのえ)

新任 御挨拶

生命薬学大講座
生化学研究室
教授  五十里 彰

同窓会会員の皆様にはますますご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。 この度、 平成25年10月1日より生命薬学大講座生化学研究室の教授を拝命しました。
私は平成11年に富山医科薬科大学大学院薬学研究科博士後期課程を修了後、 静岡県立大学薬学部で腎尿細管におけるイオン輸送体の機能異常と病態に関する研究に取り組んできました。 この間に、 米国ジョンズホプキンス大学医学部の Donowitz 教授のラボに留学の機会をいただき、 様々な文化や考え方に触れることにより国際感覚を高めることができました。
現在私は、 細胞間の接着部位に発現するクローディンというタンパク質の機能を研究しています。 クローディンの発現異常が癌や炎症に関係することが明らかになってきたため、 これらの疾患の新しい治療標的となる可能性があります。 また、 クローディンの発現を制御することにより、 薬の吸収を亢進させることが可能になります。 このような新しい病態メカニズムの解明、 治療標的の同定、 治療薬の開発を目指して、 学生とともに日夜奮闘しております。
薬学教育6年制が施行されて9年が経過し、 薬学教育に対する社会の要請が多様化しています。 薬学は薬剤師の養成と研究者の養成といった二つの面をもった学問ですが、 これらが融合した 「研究のわかる薬剤師」 と 「臨床のわかる薬学研究者」 がこれからの社会で活躍していくと思います。 今後も医療現場や企業の最前線で活躍できる卒業生を本学から輩出できるよう、 微力ですが精一杯努力致す所存でございます。 同窓会の皆様にはこれからもいろいろお世話になりますが、 変わらぬご指導とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

医療薬剤学大講座
薬物動態学研究室
教授 北市 清幸

同窓会会員の皆様におかれましては、 益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度、 2013年3月末を持って定年退官されました平野和行教授の後任として、 同年10月1日付で岐阜薬科大学医療薬剤学大講座薬物動態学 (旧 薬剤学) 研究室の教授を拝命し、 着任いたしました。 私は本学を1989年に卒業 (第37回)、 同修士課程を修了後、 名古屋大学大学院医学系研究科において鍋島俊隆教授の御指導の下、 学位を取得しました。 McGill大学の Remi Quirion 教授のラボで2年間の留学生活を送った後、 名古屋大学医学部助手に着任。 その後、 長崎国際大学薬学部准教授、 岐阜大学医学部附属病院副薬剤部長を経て、 現在に至っております。 この度、 思いもよらず母校に戻り、 薬学教育、 研究の機会を賜ることとなり、 心より嬉しく感じながらも、 その責任の重さには身が引き締まる思いでおります。
私の強みは医学部、 薬学部、 病院薬剤部で得られた様々な形での薬剤師、 薬学研究者としての経験です。 特に、 岐阜大学病院では、 薬剤師が臨床研究に関わることの期待、 重要性を実感すると共に、多職種連携、チーム医療が求められる医療の中で薬剤師が最も薬剤師らしさを発揮できる知識の一つが薬物動態学であることを強く感じました。 このような経験を生かし、 薬物動態学研究室では、 薬物血中濃度測定、 TDM 解析、 関連遺伝子解析などを通じて薬物適正使用に貢献するような研究を、 医療薬剤学大講座の一員として岐阜大学等の県内医療機関、 学内研究室と連携して進めていきたいと考えています。
薬学部6年制の卒業生が社会に出て早や3年。 我々には、 病に苦しむ人々を支える薬剤師、 創薬を担う薬学研究者を輩出する大学として、 今まで以上に高度な知識と高い人間性の両方を併せ持つ人材を輩出することが強く求められています。 甚だ浅学の身ではありますが、 これまでの教育研究経験を生かして、 後進の指導に全力を注いでいく所存ですので、 同窓会の皆様には、 今後ともご指導ご鞭撻の程、 宜しくお願い申し上げます。
末筆となりましたが、 会員の皆様の益々のご健勝とご繁栄をお祈り申し上げ、 新任のご挨拶とさせていただきます。

生命薬学大講座
感染制御学研究室
教授 井上 直樹

退官された森裕志教授の後任として、 昨年10月に国立感染症研究所より感染制御学研究室 (旧微生物学研究室) の教授に着任しました。 抗菌薬などの化学療法薬、 予防接種・臓器移植を含めた免疫学の基礎などを薬学専門科目として講義では教えています。 研究の専門分野は、 ウイルス感染症です。 当研究室では、 細菌感染症を中心に研究が行われてきていましたので、 ウイルスによる感染症発症機序の解析などの基礎的研究、 感染患者を同定するための検査薬・検査法の開発や評価法の研究、 新規ワクチンや抗ウイルス薬の開発などが行えるように、 現在、 研究室の整備を進めています。 特に、 ワクチン開発は、 多くの微生物に応用可能な新たなプラットフォーム構築を目指しています。 ウイルスと一口に言っても、 インフルエンザから最近見つかった MERS のようものまで、 多種類あります。 その中でも、 妊婦の感染に伴い、 胎児が感染し、 流産や出生児に発達遅滞や難聴などの神経学的障害を起こすサイトメガロウイルスを中心に研究しています。 出生児 300 人に1人が感染し、 感染児の2―3割で障害が見られるという比較的頻度が高い感染症ですが、 検査薬もワクチンも安全な治療薬もない状況にあり、 薬学の視点から、 こうした問題を克服できるようにしたいと考えています。 研究室では、 従前より行ってきている腸管出血性大腸菌 O157 のモデルとなる Citrobacter 感染動物モデル、 特定疾患である潰瘍性大腸炎の発症機序とその治療薬の開発、 炎症に関係する様々な免疫反応の研究なども継続しています。
本学出身者ではないため、 至らぬ点も多々あるかと思いますが、 何卒ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げ、 新任のご挨拶とさせていただきます。

グローバル・レギュラトリー・サイエンス寄付講座
教授 塚本  桂

レギュラトリーサイエンスは、 医薬品や医療機器のベネフィットとリスクのバランスを多角的に判断するための科学的な考え方であり、 医薬品や医療機器を社会に届けるための判断基準となる学問領域であると考えています。 薬に関する総合的な学問領域である薬学では、 これまでにも様々なベネフィットとリスクのバランスを取りながら研究と教育が進められてきており、 レギュラトリーサイエンス分野において大きな役割を担うことが期待されています。 昨年12月に大塚製薬株式会社様のご篤志により、 また、 様々な関係者のご尽力により、 岐阜薬科大学にグローバル・レギュラトリー・サイエンス寄附講座が設立され、 特任教授として製薬企業より赴任しました。 革新的な医薬品・医療機器の開発は、 レギュラトリーサイエンスの考えを取り入れて、 産官学が協働して進めなければなりません。 刻々と変化する様々な環境の中でベストな判断を行うために、 世界の実例と基準の変遷を分析し、 革新的な医薬品・医療機器に対する承認許可の判断基準となる論理構造を理解し、 その変化を予測することにより、 研究開発のスピードアップと成功確率の向上を目指し、 いち早くより良い医薬品・医療機器を全ての患者さんに届けるための提言を行っていきたいと思います。 また、 国内外産官学専門家を集めたシンポジウムの開催を主催し、 海外企業インターンシップなどのプログラムも確立し、 国際的かつ実際的な経験を通じて、 グローバルに対応できる人材を育成していく予定です。 大学教員としては未熟ですが、 これまでの製薬企業での勤務経験を活かし、 より実社会に対応した研究と教育を目指していきます。 よろしくお願いします。

基礎教育大講座
数学研究室
教授 葛城 大介

同窓会会員の皆様には益々御健勝にて御活躍のことと存じ上げます。 平成26年4月1日より、 基礎大講座数学研究室の教授として赴任しました城大介と申します。
平成10年3月に東京工業大学大学院にて学位 (理学) を取得した後、 (社) 新技術協会にて計算科学技術研究員 (東京工業大学フロンティア創造共同研究センター兼務)、 国立津山工業高等専門学校、 京都薬科大学を経て、 本学に参りました。
京都薬科大学では、 微分積分学や統計学、 早期体験学習等に加えて、 数学における入学前教育やリメディアル教育等々、 数学教育全般を一人で10年近く担当してきました。 京薬は6年制だけなので、 特に統計学においては、 薬学教育モデル・コアカリキュラムC17医薬品の開発と生産バイオスタティスティクス①生物統計の基礎、 の部分を講義してきました。 薬学部生は、 一般に、 統計学が苦手で、 バックグラウンドの数学を抜きにして統計手法を使うという観点だけからしても、 どのようなときにどのような統計手法を使えば良いのかわからない等々、 学生から聞かれるだけでなく、 京都廣川書店 (創業者の方が岐薬出身であると新任教員研修のときに学長から説明がありました) の人からもわかりやすい統計関係の本の出版は、 薬学関係者には期待が大きいという話を散々聞かされてきました。
現在では、 統計学やビックデータを扱うデータ・サイエンスは花形分野となりつつあり、 岐阜薬科大学では、 これらに強い学生を育てていき、 次世代の新しい薬学研究を担っていける人材を育てていきたいと思っております。
同窓会の皆様には、 今後とも御指導、 御支援のほど、 よろしくお願い申し上げます。 会員の皆様の益々の御健勝と御繁栄をお祈り申し上げ、 新任の挨拶とさせていただきます。

岐阜薬科大学

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